お客様の心に残る、季節の一品を届けたい
紅玉りんごのパイ
季節のジャム作り
紅玉りんごのパイ
ある年の夏の暮れに、一人の女性が来店されました。「亡くなった姉のために、紅玉リンゴのパイを焼いていただけませんか」。話を聞くと「1年前に他界した姉が、最後に欲しがったのがこのパイでした。このパイをみんなで囲んで故人を偲びたいのです」と。 それを聞いて私達のお菓子がそんなにも皆様の人生、暮らしに密接に関わっていることに気付かされ「ハッ」とさせられると同時に身の引き締まる思いでした。 「毎日、本気でやっているか?」改めて自分の仕事ひとつひとつを見直すきっかけになった出来事でした。
私たちの商品づくりのモットーは、「ラクをしない」こと。つまり手間暇を惜しまない、ということです。 例えば、栗が丸ごと入った「マロンパイ」に使う利平栗の渋皮煮、「ショソン」に詰める紅玉りんごのコンポートや、製菓に使う様々な種類の果物のジャム。既成の加工品を使う方法もあるのですが、ラ・フェ・ブルーは手作りしています。時間も手間もかかりますが、砂糖の量を調節することで果物本来の甘みと風味を生かすことができるからです。
これからも、選び抜いた九州の旬のフルーツや食材を使い、独自の製法で作り上げた味覚・香り・絶妙な食感のスイーツをお楽しみに頂けるよう、地域に根差した洋菓子文化の創造に努めてまいります。 ショーケースを眺めるお客さまに、にっこりと笑顔の花が咲きますように。